| メッセージ |
石くぼ医院の大腸ポリープ切除日帰り切除について合併症予防には十分な注意を払って治療を行っています。平成23年9月開院から平成29年12月までに2537名の患者さん、5504個の大腸ポリープを治療しましたが、切除後に10名(0.4%)の患者さんが出血し、...(続きを表示)当院で止血処置を行いました。2回以上の止血処置を必要とした患者さん、輸血を要した患者さん、出血により全身状態の悪化した患者さん、入院を必要とした患者さんは現在までいらっしゃいません。また、検査、治療による腸管穿孔もこれまで1件もありません。現在までのところ、安全に治療が行えています。しかし、ごく稀とは言うものの、他施設では大腸ポリープ切除後の出血に関連した死亡例もあるということですので、今後も気を引き締めて取り組んで参ります。治療後1週間(大きな病変では2週間)の生活上の制限は以下の通りです。禁酒香辛料(にんにく、唐辛子など)、ぎんなんの摂取を控えましょう。遠出(出張、旅行、遠距離の通勤)の禁止。出血に備えて当院に1時間ほどで来られる範囲内で行動するようにしましょう。遠方からご来院される患者さんも安全の面から近隣の施設での治療をお勧めします。運動の禁止。重いものを持つ、階段を頻回に使う、ウォーキングやゴルフを含めたスポーツ、自転車・バイ ク(自動車は可)など、お腹に力が入る動作を控えましょう。以下の患者さんは切除後に重篤な出血を起こす可能性があるため、入院での治療をお勧めしております。心臓に人工弁のある患者さん人工透析中の患者さん抗血栓薬を2剤以上服用している患者さん代表的な抗血栓薬(一般名・カッコ内は製品名):リバーロキサバン(イグザレルト)、プラスグレル(エフィエント)、アピキサバン(エリキュース)、クロピドグレル(コンプラビン)、アスピリン/ランソプラゾール(タケルダ)、アスピリン(バイアスピリン、バファリン)、チクロピジン(パナルジン)、ダビガトラン(プラザキサ)、クロピドグレル(プラビックス)、シロスタゾール(プレタール)、イダルシズマブ(プリズバインド)、エドキサバントシル(リクシアナ)、ワーファリン抗血栓薬1剤のみの場合は切除する場合もありますが、その際の出血率は、当院では1.0%(2例/200)です。 |